展覧会「森村泰昌:自画像の美術史ー『私』と『わたし』が出会うとき」によせて
森村泰昌の展覧会に「森村泰昌:自画像の美術史ー『私』と『わたし』が出会うとき」先日行ってきた。
森村氏の作品は意外と中学生の頃から知っていた。
当時は変わったおじさんだという印象が強く、
それ以上の興味は持っていなかった。
その印象ががらっと変わった、
いや強烈なものとなったのが、とある展覧会会場での氏の作品である。
突如現れた森村氏の作品は相変わらず「他人」に
なりすましていたわけであるが、
しかも映像作品だったのである。
その映像作品が時折日本語でセリフをいうわけであるが、
見ていくうちに、笑いがこみ上げてくる。
ナイーブな問題、モチーフなはずなのに、
それを喜劇に昇華させるのはまさに森村氏ならではの「なりすまし」技法によるものであった。
と、前置きが長くなってしまったが、
そんな彼の新作を含む展覧会が彼の地元大阪で行われるということで、
ゴールデンウィークに関西に立ち寄ったより、やってきたわけである。
本展覧会「森村泰昌:自画像の美術史ー『私』と『わたし』が出会うとき」は
彼が美術史に名を残す芸術家達に「なりすまし」、自画像を切り口に
美術史やその美術家を批評的に捉える試みである。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ファン・エイク、デューラー、カラヴァッジョ、ベラスケス、レンブラント、フェルメール、ルブラン、ゴッホ、フリーダ・カーロ、デュシャン、ウォーホルという名だたる芸術家に今回は扮するのである。
そして今回もポートレート写真だけでなく、
映像作品という形で森村が上記の芸術家を演じ、
そして森村の解釈を我々に提示している。
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さて、この展覧会を見て、われわれは疑問に思うわけである。
これははたして自画像なのであろうか、と。
もちろんすべての作品は森村氏のポートレート作品であり、
他人が作品に写り込んでいるわけではない。
しかし、作品に現れるのは、森村氏が演じる、
ダ・ヴィンチをみているのか、森村をみているのか。
ここにわたしは森村の芸術家としての視点を見出したい。
森村の「実験」を日常を我々の日常に置き換えてみよう。
もちろん日頃からこのようにフルメイクをし、カツラをかぶり、
時には眉毛をつなげ、髭をつけて生活することは皆無である。
しかし、内面はどうだろうか。
友人と会うときの「わたし」、会社での「わたし」、初見の人と話すときの「わたし」、恋人といるときの「わたし」。
すべて同じ「わたし」であるが、すべて違う「わたし」でもある。
たとえば、いつもは別に普通に接している友人と喫茶店に入ったとする。
その友人の注文の仕方を聞いていると、
店員と接している態度が、非常に横柄に感じられることがないだろうか。
友人と接するように上司と接しないし、
上司と接するように、恋人に接しない。
程度の差こそあれ、われわれは無意識的にそして時には意識的に、うまく態度という内面をその場その場で切り替えている。
森村氏はこれを意識的に、我々に示している。
つまりこの森村が行う、「扮する」という行為は我々が常に行っていることだということ。
決して変装癖のあるオジサンのポートレートということ以上の意味をここに現前化してくる。
今回、彼は従来のポートレート作品に加え、1時間に及ぶ映像作品にすることで、彼の「扮する」ということにもう一つ意味合いを付加している。
それは外見だけでなく、内面の変化である。
映像のなかで、彼はその芸術家を演じながら、
芸術家の描いた自画像を解説していく。
ここに見て取るのは彼の声色、表情、姿勢とすべてその画家になりきっているということ。
それは森村の驚くに値する演技力やナレーション力によるところが大きいが、
彼はまさに内面からその画家になりきっているのだ。
つまり、外見の切り替えを写し取ってきた森村の作品は
内面の切り替えさえも描くことで、より我々の実生活における態度変容という実態に対し示唆的になっている。
しかし、ここで森村氏の作品が成功しているのは、
どこまで行き着いても「森村」氏である、という安心感である。
いくらメイクを施しても、いくら衣装を変えようとも、
いくら大量に髭をつけようとも、そこに居座るのは森村泰昌である。
我々も場面場面で多くの「自分」を使いこなす。
しかしそこから紡ぎ出されるのは一個人として否定し難い、いや否定したくはない「自分」である。
ありのままの自分、本当の自分、というのはある意味幻想である。
様々な場面で意識的・無意識的に現れる可変的で不確実な存在こそ自分であり、
そのような固執しない状態を受け入れ、楽しみ、
そこに自由な源泉を見出しているのが森村の作品である。
よって、前述の安心感も意外に表面的であるのかもしれない。
この点で、森村氏の作品は意識的に外見・内面を変え、演じることで新しい自分という態度変容を問う実験である、といえよう。
※会場は写真撮影OKです
「森村泰昌:自画像の美術史ー『私』と『わたし』が出会うとき」
会期:2016年4月5日(火)〜2016年6月19日(日)
会場:国立国際美術館
ポーズの形との関わり方
最近思うんです、
ヴィラバドラーサナⅠって、人間工学的に本当に問題なくとれるポーズなのかどうかということ。
下記がそのイメージ。
左右の骨盤は真正面を向きながら、
後ろに伸ばしたほうの足裏は床に全てつき、
かつ前の脚は90°に曲げるという、結構至難の業。
ぼくはこのポーズが苦手なんですよね、
上記の内容を意識すると、
どうしても腰が反られすぎてしまい痛みが走るのです。
そこで2つのことを考えました。
1つ目はポーズのアライメントの話。
無理に後ろの足を床につけることを目指すのではなく、
踵が浮いてもいいから、
前脚を大きく曲げること、そしてそうして深めた分、
腕を高く伸ばすこと。
後ろの足は踵が上がっていても気にしない(でも踵をつける努力はする)、
こうすると無理なくポーズが深められると思います。
2つ目は、そもそもそんな無理してポーズを取る必要があるのかと思うわけです。
最近本当に頻繁に思うのですが、
体を良くしようとしてヨガをしてるはずなのに、
体を壊しては元も子もない、ということです。
よく、サポーターつけながらヨガしている人とか、
痛みがあるのに無理してヨガを続けようとする人がいるのもこう思う理由でもあります。
もちろん、ぼくも難易度の高いポーズができるようになりたいって気持ちもあるし、
ポーズができるようになるために多少無理してオーバーストレッチになることもあります。
要は、そのバランスなんですよね。
アライメントのルールや決まり、
またこうあるべきだという観念に縛られすぎても結局内観は深まりません。
その時々により体も心も常に変わっているから。
それを知るためのツールがヨガだと思っています。
今の自分にとって、
何が心地よいか、
何が必要か
体と対話するのがヨガです。
だから、
ヨガしないヨガっていうのも、
ある意味ありかもしれません。
それくらい気楽に構えたいものです。
結局のところ「エコ」な電力会社ってどこよ!?
4月から家庭の電力源を自ら選択できる「電力自由化」が始まりましたが、
皆さんはどこにしようか検討されていますか?
家族から原発を使った電力は使いたくないから、
割高でもいいから、再生可能エネルギーで作った電気を提供してくれる電力会社から
電気を買いたいんだけど、そういう会社ってある?探しておいてー
というなんともざっくり、簡単だけれど難しい依頼があり、
自分なりに調べてみました。
いろいろ勉強になったこともあるし、
ヨギーのみなさんも興味があるはず!と思い
参考がてら転記します。
(2016年4月現在の情報です。)
まず、記しておきたいのは、この段階で100%再生可能エネルギーで発電している電力会社は
日本にはない、ということ。
調べながら実感したのですが、
そもそも電気というのは365日24時間安定した電力を供給し続けることが必要なわけです。(蓄電池を利用しない限り)
そうでないと、「ハイ、電力が足らないので停電します、
皆さん足りない電気は自分ちで発電機回して補充してください」と
ネパールを思い出すような事態になりかねないのです。
電気が足らない状態になっては困るので、
常に需要<供給能力となっていなくてはいけません。
しかし、再生可能エネルギーは現在の状況では電気の供給が不安定にならざるを得ません。
風力発電では、風が常に一定量吹いているわけでもありませんし、
電気が必要なときにあわせて都合よく強い風が吹いてくれるわけでもありません。
日本が夜の日光が当たらない間、地球の裏側で発電していてくれるような
太陽光発電所があるわけでもありません。
たくさん、そして複数組み合わせれば安定的に電力を取り出せるかもしれません。
でもそれだけ大規模なインフラはまだ日本にはないということ。
(ぼくがネットで調べた限り)
だから一般の家庭で使う電力のすべてを再生可能エネルギーでまかないたい、
というのはかなり難しい、という結論にいたりました。
そこで少しでも再生可能エネルギーを多く含んだ電力を使えないか、
という観点で電力会社を調べてみました。
以下、僕の独断と偏見で選んだ電力会社を候補として挙げてみます。
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①eREX
バイオマス発電施設を1箇所保有(現在建設中のものががそのほかに一基、2016年から稼働予定)。
「イーレックスは、安定的な電力供給を実現するために、多種多様な燃料検討を行い、電源の確保に努めています。なかでもPKSを使用したバイオマス発電による再生可能エネルギー開発を積極的に進めています。
*バイオマスとは、動植物などから生まれた生物資源である有機物の総称です。そのため、「直接燃焼」させたり「ガス化」させたりすることにより発電に利用しています。
バイオマス発電は、廃材や廃棄物を燃料としているため、廃棄物の再利用や減少に貢献しています。地域の環境改善などに寄与できるエネルギー源です。」
ホームページ抜粋
支払い方法:クレジットカード、振り込み
申し込み方法:ネット、電話
②LOOOP電気
「電気も自然派でいっこう。」をモットーとする。
「当社が再生可能エネルギー発電所から調達する電気には、国の固定価格買取制度に基づいて調達した電気(FIT電気)も含まれています。当社の電源構成全体に占める割合は、再生可能エネルギー6%・FIT電気20%・その他74%です。(平成28年4月1日~平成28年9月30日の計画値)」
ホームページ抜粋
「エコ」な電源が1/4以上の高い割合で含まれる点は評価できる。
ただしその他74%にどのような電源が含まれかは不明。
※FIT電気:省エネで発電された電気エネルギー。国が一定の金額で電力会社から買い取っている。
支払い方法:クレジットカードのみ
申し込み方法:ネット
③HTBエナジー
経営はハウステンボスの会社。
環境に配慮したエネルギー源を使用していると記載しているが、具体的な数値などは示されていない。
「ハウステンボスでは1988年創業当初から、自然環境豊かな21世紀の街づくりを提案し続けてきました。オランダの知恵と哲学から「自然の息遣いを肌で感じることのできる住空間の想像」をテーマに町を築き、高度な技術を駆使した下水処理施設や、生ごみリサイクルのコンポストシステムなどを積極的に採用しエコシティを実現してきました。蓄積された実績を通じ、より完成度の高いスマートシティの実現のため新規発電事業を行うHTBエナジーを2015年に創設。エコロジカルな環境を大切に保存し、育てていくことを基本に、日本のハイテクノロジーを駆使し地球にやさしい新しい環境づくりを目指します。太陽光・風力・水力・廃棄物・バイオマスによる再生可能エネルギーや、自家発電設備、LNG(液化天然ガス)火力発電所・地熱発電所を中心にクリーンな電源の構成を目指しています。地球温暖化問題という社会的課題解決に意欲を持って取り組み地球にやさしい再生可能エネルギーを積極的に導入することでこれからも地域の皆さまの暮らしの安全・安心と、未来を守ります。」
ホームページ抜粋
支払い方法:コンビニ、クレジットカード
申込方法:ネット
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以上がまぁ、それなりに自然エネルギーを使ってると思われる会社です。
なんでこんな曖昧な言い方かというと、
データがなさすぎるってこと。
各社のHPをみても、そもそもどのような発電システムで
発電された電気なのか、その構成自体が書かれていない、
もしくは書かれていても例えば「その他 70%」のような形式で
その内実がほとんどわからない場合が多くありました。
電力会社は自分たちが提供している電力が
どのように発電されたものなのかより開示すべきだと思います。
3.11以後電力のありかたについても関心を示しているユーザー、
つまりある程度電気代が高くても「クリーン」な電気を使いたい、
と考える使用者も一定層存在すると考えられます。
そのような使用者へ訴求するためにも
情報開示を行うメリットもあると思うのですが。
ただそうなっていないのは、
やはり再生可能エネルギーで発電されたエネルギーがそもそも割合として
少ないから、訴求材料としても欠けているということでしょうか。
悩ましいところですが、
それぞれの電力に対する考え方に沿って、
使用する電気も選べるという、選択の自由を広げることが
電力自由化の目的の一つだったはず。
電気って形がないから実感がわきづらいですが、
まずは自分にあった電力会社を見つけられる、
そういう環境に整えることから始める必要がありそうです。
2016年6月のオススメヨガイベント
あの、ヨガマガジン『ヨギーニ』主催のヨガイベント、
「YFY 〜Yogi For Yogini〜」が二子玉川で行われます。
ヨギーニとしては初のイベントだそうで、
かなり豪華な講師陣となっています。
さっそくぼくも予約しました。(本日4月10日から予約開始)
1時間しかないので、あっさりと終わりそうですが、
ヨガや座学、瞑想と盛りだくさんです。
あの更科有哉さんも来られますよ!
今から楽しみ
イベント詳細
↓↓↓
[日 程] 2016年6月11日(土)10:30~19:00
[参加費] ヨガ:2,500 定員60名
座学:1,500 定員20名
瞑想:3,000 定員12名
[会 場] iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ
東京都世田谷区玉川一丁目14番1号 二子玉川ライズ2F
「脚を離さないで」
これまでにないくらい、「飛行」しました(笑)
ジャンプスルーが殊の外よくできたんですね。
たぶん先日受けた柳本先生のワークショップで
ジャンプスルーの練習をしたことも要因の一つだと思うのですが、
怖さがなくなったというか、腰が高くまで上がるようになりました。
柳本先生のワークショップで言われたのは、
脚をお腹に近づけて離さない、ということ。
脚を離してしまうと体幹が崩れて、すなわちバランスを崩してしまうとのこと。
ダウンドッグから脚を曲げた状態でずーっと引きつけたまま
肩の上まで腰をもっていく、
腰が上まで上がったら、お腹が「くっ」と中に凹むときがるので、
その状態でキープ、ということでしたが、
このお腹が凹む、という感覚は未だに掴めず。。
まだまだ練習が必要です。
「わたしを離さないで」改め、
「脚を離さないで」、
肝に命じておくことにします。